2009年 12月 01日
火曜日(晴)11℃ 自家薬籠中の黒薬が残り少なくなってきたので新しい調合を試みた。 早速、黒釉を作って梅華皮を表現してみた。景色付けの赤釉も適度に流れて面白い景色となった。 この茶碗に再び「女媧」と命名したいと思う、以前にも使った名前(2005/10/05)だが自らの希求するものに近づきたいとの思いからだ・・・・・・。 ”道教徒はいう、「無始」の始めにおいて、「心」と「物」が決死の闘争をした。ついに大日輪皇帝は闇と地の邪神「祝融」に打ち勝った。その巨人は死苦のあまり頭を天涯に打ち付け、硬玉の青天を粉砕した。星はその場所を失い、月は夜の寂寞たる天空をあてもなくさまようた。失望のあまり黄帝は、遠く広く天の修理者を求めた。探し求めたかいはあって東方の海から「女媧」という女皇、角をいただき龍尾をそなえ、火の甲冑をまとって燦然たる姿で現れた。その神は不思議な大釜に五色の虹を焼き出し、支那の天を立て直した。・・・・・” これは岡倉天心の「茶の本」の中で一番気に入っている一節だ。 本日の成果 茶碗:銘「女媧」 高さ 86mm x 口径 130x124mm x 高台径 52mm 黒薬 No.01 土岐艾土 焼成 '09/12/1 後面 見込み 高台
by takodenkama
| 2009-12-01 23:59
| 作陶日記
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