蛸田窯・作陶日記

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2012年 09月 08日

萩陶芸大リーグⅢ

野焼きのこと

今回の陶芸リーグの目玉企画として"野焼"きがテーマとなっていた。
"野焼"きと云えば、私には強烈な記憶がよみがえってくる、アーチストの藤田昭子さんの記事を "美術手帳・増刊"(1981)「土と炎」で読んだときの印象だ。

まだ駆け出しのインテリア・デザイナーだった頃、京都から益子に移住した陶芸家の卵 "Y氏"から自宅の設計を依頼され完成した後、色々と雑誌に取り上げられるようになったと送ってくれた本がそれで、その中に載っていた記事は、他にも荒木高子「砂で聖書を作る」や鯉江亮二「土にかえる」、久谷蔦枝「土で作る布の包み」ほか随分と異ジャンルの新しい創作活動の波に強く刺激を受けた。

「実在と虚構」などを自らのデザインのテーマとして模索している発展途上だったのでこの本の与えてくれた影響は非常に大きなものがあった。

今、初めて気づくのだが私の陶芸に対する興味の根源はこの辺りに潜んでいたのだと思う。その本を今日改めて紐解いてみて確信するにいたった。 

陶芸を初めて何度も何度も繰り返しこの本を開いているので、今では背綴じが外れ分解寸前になってしまっている。得難い本であると思う。 さらに、気がついたがその "Y氏" の記事の前が三輪龍作先生の記事でその前は鈴木 蔵氏だった。当然、昔から先生の作品や萩のことは知っていたのだった。

知っているのと、やるのでは大違い。陶芸を始めるにあたって自分用の窯を自作したが、その後七輪陶芸なるものを知り、吉田 明氏の書かれたものなど読んで、少し野焼きにも興味は有ったが、完成度は低くあまり期待はしていなかった。

焼成のプロセスは、藁と松葉と木っ端、それに摺糠を交互に作品の上や廻りに敷き詰めぐるりから火をつけ3〜4時間で完了。取り出し水洗いすればOK。
準備や材料集めその他諸々、萩陶芸家協会の皆さんと事務局の皆さんのお世話で焼成にこぎ着けることができたことを心より感謝いたします、ありがとうございました。

野焼きの様子と作品を披露

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皆で丁寧に木っ端と藁の上に作品を置き松葉で蓋をしさらに藁を重ね摺糠を掛けて行きます。

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外回りに一人ずつ、時計回りで火を入れて行きます。

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30分程でこれくらいに火が回ります。

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焼き上がったのか、焼けたのかは不明です・・・・・・。

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休雪先生を囲んで記念撮影。

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私の初野焼き体験は、"輪花" 建水風の鉢。高さ 90mm 口径 160mm 高台径60mm   
写真提供はM嬢と事務局A氏、ありがとうございました。

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by takodenkama | 2012-09-08 23:38 | 作陶日記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by hatori-tougei at 2012-09-09 10:02
写真を見る限り、割れずにうまくあがっていますね。
作品は、その場で持ち帰ったのですか?
Commented by takodenkama at 2012-09-09 12:29
野焼きに品に関しては持ち帰りました。
他に茶碗も1点焼成出来ました、後ほど披露します。
指導されていた金子先生のアドバイスで2点とも伏せて焼成したので
見込みは真っ黒ですがそれなりに使えそうです。
全く初めての土なので少し重く頑丈に出来ていますが、
先生方には及第点をいただきました。


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