2012年 09月 24日

天高く・・・。

好天に恵まれ焼成にも熱が入っている。

宝瓶と白萩釉や、彫塑的手法の茶碗の焼成を行った。

今回は手慣れた特簸信楽土や、調整中の白萩釉と蛸田青釉のみで1200℃以下の酸化焼成とした。

おまけとして窯底に直置きで古信楽穴窯土の茶碗(再焼成)を忍ばせておいた。

いつになく非常に時間をかけて昇温、練らしもたっぷりと時間をかけ、さらに1150℃からPGを加えての焼成、風も適度に吹いて焼成には好条件が揃った。

愚意呑、宝瓶、茶碗に蛸田青釉、テスト中の白萩釉の茶碗も全て特簸信楽土。

白萩はまだまだ藁灰の量が少ない様子で、よく溶けた土灰釉に近く、特有の細かく泡立った白萩釉にはほど遠い。

宝瓶は焼締めにいく手前で蓋を落としてしまい、再製作中。別のものを焼成した。

昨日の成果

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茶碗:銘「白水」高さ 84mm 口径 112x104mm 高台径 42mm 蛸田白萩釉 特簸信楽土 焼成 9/24/2012

「新晴晩望」  王維           

新晴原野曠   新晴 原野曠く     
極目無氛垢   極目 氛垢無し     
郭門臨渡頭   郭門 渡頭に臨み    
村樹連渓口   村樹 渓口に連なる   
白水明田外   白水は田外に明らかに  
碧峰出山後   碧峰 山後に出づ    
農月無閑人   農月 閑人無く     
傾家事南畝   家を傾けて南畝に事とす 


降りつづいた雨は、からりと晴れて、野はひろびろと果てしない。
見渡すかぎりほこり気なく、まことに清清しい。
里の門は、渡し場に臨み、
村の樹が、渓の口へとうち続いている。
白い川は、田の向こうで明るくひかり、
みどりの峰が、山のうしろからのぞいている。
さて村は、いま農繁期。閑人などひとりもなく、
一家をあげて楽しげに、南の田圃で精だしている。

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茶碗:銘「明迥」(めいけい) 高さ88mm 口径 116x108mm 高台径 44mm 蛸田青釉 特簸信楽土 焼成 9/24/2012

  「汎禅陂」   王維      

秋空自明迥   況復遠人間
暢以沙際鶴   兼之雲外山
澄波澹橸將   清月皓方間
此夜任狐棹   夷猶殊未還

秋空 自のずから明迥 況んや復た人間を遠ざかるをや     
暢ぶるに沙際の鶴を以てし 之れに雲外の山を兼ぬ      
澄波 澹として將に夕べならんとし 清月 皓として方に間なり 
此の夜 狐棹に任せて 夷猶 殊に未だ還らず          

☆「明迥」めいけい=どこまでも澄みきっていること。


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宝瓶:銘「」高さ 64mm 外径 102x108mm 高台径 38mm 蛸田青釉 特簸信楽土 焼成 9/24/2012

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愚意呑:銘「」高さ 38mm 口径 80x76mm 高台径 40mm 蛸田青釉 特簸信楽土 焼成 9/24/2012

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茶碗:銘「洗耳」高さ 74mm 口径 110mm 高台径 47mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 9/24/2012


迭裴十八図南歸嵩山其二 李白

君思穎水綠、忽復歸嵩岑。
歸時莫洗耳、爲我洗其心。
洗心得眞情、洗耳徒買名。
謝公終一起、相與済蒼生。


君は穎水(えいすい)の綠なるを思い、忽ち復た 嵩岑に帰る 
帰る時 耳を洗う莫れ、我が為に 其の心を洗え。     
心を洗わば 真情を得ん、耳を洗わば 徒らに名を買うのみ。
謝公 終(つい)に一たび起ちて、相与に 蒼生を済わん。  


*洗耳=うまい話を耳にすると、その誘惑に負けそうになってはいけないので、聞かなかったことにするため穎水という川で耳を洗ったと云う故事。
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by takodenkama | 2012-09-24 22:58 | 作陶日記 | Trackback | Comments(0)
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