蛸田窯・作陶日記

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2014年 06月 04日

赤楽茶碗

古い資料によれば、茶の湯で利休が創り始めた頃の赤楽茶碗は現在流布しているものとは随分違っているように受け取れる。窯の構造や炭の種類、焼成温度なども確立されておらず多様性に富んでいたのだろう。

土を焼いて赤色を表現する方策をいろいろと模索してみている、黄色い土を赤土と呼ぶのは何故・・・・・、何時頃からなどと思いを巡らせながら・・・・・、赤色の土は焼くと黒くなり、白い土でも窖窯で還元焼成すると稀に素晴らしい赤色を発色する・・・・・。

本日の成果

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茶碗:銘「山中」 高さ 93mm 口径 122mm 高台径 50mm 焼成 Jun/02/2014

山中問答   李白

問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水窅然去
別有天地非人間


余に問う何の意ぞ           
碧山に棲むと             
笑って答えず 心おのずから閑なり   
桃花流水 窅然として去る       
別に天地の人間(じんかん)に非ざる有り

* 窅然 … はるか遠いさま。        


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茶碗:銘「喜雨」 高さ 87mm 口径 112x120mm 高台径 48mm 焼成 Jun/02/2014


春夜喜雨   杜甫

好雨知時節
当春乃発生
随風潜入夜
潤物細無声
野径雲倶黒
江船火獨明
暁看紅湿處
花重錦管城



好雨 時節を知り         
春に当って乃ち発生す        
風に随(したが)いて潜かに夜に入り
物を潤して細かにして声無し     
野径 雲と倶(ともに)に黒く    
江船 火は独り明かなり       
暁に紅の湿れる処を看れば      
花は錦管城に重からん        



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茶碗:銘「伴月」 高さ 68mm 口径 136mm 高台径 45mm 焼成 Jun/02/2014


月下獨酌        李白
   
 花間一壺酒 獨酌無相親
 舉杯邀明月 對影成三人
 月既不解飲 影徒隨我身
 暫伴月將影 行樂須及春
 我歌月裴回 我舞影零亂
 醒時同交歡 醉後各分散
 永結無情遊 相期邈雲漢


花間 一壺の酒    独酌 相親しむ無し        
杯を挙げて明月を邀え 影に対して三人を成す       
月既に 飲を解せず  影 徒(いたづら)に我身に随う  
暫く月と影とを伴うて 行楽 須(すべか)らく春に及ぶべし
我歌へば 月 徘徊し 我舞へば 影 零乱        
醒時 同じく交歓し  酔ひて後 おのおの分散す     
永く無情の遊を結び  相ひ期して雲漢邈(はる)かなり  

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by takodenkama | 2014-06-04 06:45 | 作陶日記 | Trackback | Comments(0)
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