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蛸田窯・作陶日記

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2014年 10月 01日

再び葉茶壺

前回の茶壺は、少し大きすぎるような気がして(個人の使用としては、葉茶が多く入りすぎるようなので)急遽もう一点捻ってみた。

焼成にも蛸田窯に取ってはちょうど良いサイズと成り、自然な降灰の流れを表現しやすくなって、1290℃でかなり引っ張って焼いたので自然釉も良く溶け迫力を増すことができた。

更に1点、異なった土の葉茶壺の素焼きが出来ているがこちらの焼成は少し時間を置いてからにしたいと思う。

此の窯には、今様の少し小振りの茶碗も1点入れておいたので、合わせて披露しておく。

本日の成果

再び葉茶壺_e0048046_9444922.jpg


茶壺:銘「早秋」 高さ 235mm x 口径 92mm x 高台径 85mm 外径 210mm 重量 1750g 古信楽穴窯土 焼成 Sep/30/2014


大原早秋      李白

  歳落衆芳歇
  時當大火流
  霜威出塞早
  雲色渡河秋
  夢繞邊城月
  心飛故國樓
  思歸若汾水
  無日不悠悠


歳落ちて 衆芳(しゅうほう)歇(や)み  
時は大火(たいか)の流るるに当たる    
霜威(そうい)塞(さい)を出でて早く   
雲色(うんしょく)河を渡りて秋なり    
夢は繞(めぐる)辺城(へんじょう)の月  
心は飛ぶ故国(ここく)の楼(ろう)    
帰りを思えば汾水(ふんすい)の若(ごと)く
日として悠悠(ゆうゆう)たらざるなし   



*衆芳(しゅうほう): もろもろの花         
*大火(たいか)  : 星の名。蠍座の首星、アンタレス


再び葉茶壺_e0048046_1091527.jpg

茶碗:銘「渓月」 高さ 65mm x 口径 100x95mm x 高台径 46mm  古信楽穴窯土 焼成 Sep/30/2014



自遣  李白

對酌不覺瞑
落花盈我衣
醉起歩溪月
鳥還人亦稀



酒に対して瞑(ひく)るるを覚えず   
落花(らっか)我が衣に盈(み)つ   
酔より起きて 渓月(けいげつ)に歩めば
鳥還えりて人も亦(ま)た稀(まれ)なり



by takodenkama | 2014-10-01 10:36 | 作陶日記


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