蛸田窯・作陶日記

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2014年 11月 23日

蛸田黒No.3完成!

3度目の焼成で温度と時間の微調整をして、ほぼ予想通りの半艶消しの黒釉を完成させることができた。

さすがに4回も窯入れした物は皹が入ったが割れることは無かった、此の土は信楽の楽土でシャモットの量が多く焼き締まりによる収縮も少なく想定よりはすこし大振りな茶碗と成っている。

釉薬の調合は、素地の種類や、窯の温度管理、焼成時の気象条件など、副次的な要因が影響することが必至で、自作の窯に合わせているのでとても一般的な物とは云えないが、一応区切りがついたと思えるので披露してみます。

蛸田黒の主な原料は

蛸田黒No.1 : 鬼板/松葉灰/平津長石
蛸田黒No.2 : 鬼板/松葉灰/賀茂川石粉/福島長石/日ノ岡硅石
蛸田黒No.3 : 鬼板/松葉灰/福島長石/日ノ岡硅石/酸化第二鉄/二酸化マンガン

等です。


本日の成果

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茶碗:銘「獨坐」高さ 92mm x 口径 118mm x 高台径 50mm 蛸田黒釉No.3 信楽土 焼成 Nov/21/20114


獨坐敬亭山 李白
衆鳥高飛盡
孤雲獨去閒
相看兩不厭
只有敬亭山


 
衆鳥(しゅうちょう) 高く 飛び 盡くし     
孤雲  獨(ひと)り 去って 閒(かん)なり   
相(あ)ひ 看て 兩(ふた)つながら厭(あ)かず 
只だ 有り 敬亭山                



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茶碗:銘「月暈」高さ 93mm x 口径 126mm x 高台径 52mm 蛸田黒釉No.3 信楽土 焼成
Nov/21/20114


横江詞六首ノ其六   李白
月暈天風霧不開
海鯨東蹙百川回
驚波一起三山動
公無渡河帰去来



月暈(くも)り   天風(かぜ)ふきて  霧(きり)開かず 
海鯨(かいげい)  東に蹙(ちぢ)まり  百川回(めぐ)る 
驚波(けいは)  一たび起って三山(さんざん)動く    
公(きみ) 河を渡る無かれ  帰去来(かえりなんいざ)  


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茶碗:銘「龍移」高さ 94mm x 口径 120mmx126mm x 高台径 54mm 蛸田黒釉No.3 信楽土 焼成 Nov/21/20114


龍移   韓愈
天昏地黑蛟龍移
雷驚電激雄雌隨
清泉百丈化爲土
魚鱉枯死籲可悲



天は昏(くら)く 地は黑く 蛟龍(こうりゅ)移る             
雷は驚(とどろ)き 電(いなずま)は 激(は)せて 雄と雌と隨(したが)う
青き泉の百丈は化(か)して土と爲りぬ                   
魚鱉(ぎょべつ)は枯死(こし)す 籲(ああ)悲しむ可し          

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by takodenkama | 2014-11-23 21:15 | 作陶日記 | Trackback | Comments(0)
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