蛸田窯・作陶日記

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2015年 09月 25日

セレン赤釉の茶盌

9月21日は今秋一番の好天となった。

再起動の窯焚きは1200℃の引き出し黒を中心にセレン赤の焼成も試みた。

当日、写真が撮れず、夜の室内光では発色が困難で写真に成らないので、今日曇天ではあったが
自然光線で1枚撮って見た。満足な出来ではないので後日再撮影にゆだねる。

村田珠光の「心の文」から初心の大切さと、巧者の我慢、我執を戒める言葉に同調して、
銘は「我執」(がしやう)と決めた。

本日の成果
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茶碗:銘「我執」 高さ 92mm x 口径 124mm x 高台径 50mm セレン赤釉 信楽赤土 焼成 Sep/21/2015

心の文              殊(珠)光                      


此道、第一わろき事ハ、心のがまむ(我慢)がしやう(我執)也。               

こふ(巧)者をばそねミ、初心の者をバ見くだす事、一段無(二)勿躰(一)事共也。         

こふしやにハちかづきて一言をもなげき、又、初心の物をばいかにもそだつべき事也。    

此道の一大事ハ、和漢のさかいをまぎら(粉)かす事、肝要肝要、ようじん(用心)あるべき事也。

又、当時、ひゑかるゝと申て、初心の人躰が、びぜん(備前)物しからき(信楽)物など     

をもちて、人もゆるさぬたけくらむ(闌暗)事、言語道断也。                

かるゝと云事ハよき道具をもち、其あぢわひをよくしりて、心の下地によりてたけくらミて、

後までひへやせてこそ面白くあるべき也。                       

又さハあれ共、一向かなハぬ人躰ハ、道具にハから(拘)かふべからず候也。         

いか様のてとり風情にても、なげく所、肝要にて候。                  

たゝがまんがしやうがわろき事にて候。又ハ、がまんなくてもならぬ道也。        

銘道ニいわく、心の師とハなれ、心を師とせざれ と古人もいわれし也。         


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心の文    殊(珠)光が弟子の古市播磨法師に贈った手紙。











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by takodenkama | 2015-09-25 16:43 | 作陶日記 | Trackback | Comments(0)
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