2006年 11月 23日
展覧会まで一ヶ月を切ってきた、今日は新しくきた炭で焼成を行った。 金山窯にかまけていた訳ではないが、すっかりペースが乱れてしまっている。 現在ストックが何点確保できているのか、リストアップも中途半端で、いろいろと気ばかりが焦っている。 昨日ようやくDMとPosterのデザインをして制作の発注をしたばかりだ。 昨年ならもう配布しはじめていた頃だ。 ブログに何から取り上げようか、迷っているが、まずは今日の焼成から。 金山窯から焼いてもらえずに還ってきた茶碗が5点、まずこれらを片付ける事に。 素焼きしていないのでチェックしてみると、最終日が雨だったので、吸湿していて再乾燥しなければならなかった。 それに皹の入っているものが2点含まれており、上手く焼成できるか少々不安だ。 元々は、無施釉の焼締の予定だったものだが、やはり蛸田窯での焼締には限度があるので施釉して焼成する事に切り替えた。 結局いろいろ取り混ぜて茶碗を計8点焼成する事になった。 しっかり水分をとばして施釉したが皹の入ったものは1点は無理だった。 下の焼成室は、焼成中に爆発して3点が溶着し再焼成の焼締1点しかモノに出来なかったが、 上の方は楽焼窯として黒楽2点、赤楽1点ものに出来た。 本日の成果 5度目の焼成を終えた古信楽窖窯土の焼締茶碗。 何処秋風至 簫簫送雁群 朝来入庭樹 孤客最先聞 何れの処(ところ)よりか秋風 至る。 簫簫(しょうしょう)として雁群を送る。 朝来(ちょうらい) 庭樹に入るを 孤客 最も先(さき)んじて聞く。 先日のものより高温での焼成となった赤化粧の茶碗。 秋声 高青邱(明初) 砧韻雑鳴蛩。 梧辺雨帯風。 千声秋作意。 都入夜窓空。 砧韻,鳴蛩を雑え 梧辺,雨は風を帯ぶ 千声,秋,意を作り 都て夜窓に入って空し 皹切れにもめげず金山窯帰りの黒楽の茶碗。 峨眉山月歌 李白 (盛唐) 峨眉山月半輪秋 影入平羌江水流 夜発清渓向三峡 思君不見下渝州 峨眉山月(がびさんげつ) 半輪の秋 影は平羌江水(へいきょうこうすい)に入って流る 夜 清渓(せいけい)を発して三峡に向う 君を思えども見えず 渝州(ゆしゅう)に下る 黒釉を2度焼成した此れも金山窯帰りの茶碗。 楓橋夜泊 張 継 (中唐) 月落烏啼霜満天 江楓漁火対愁眠 姑蘇城外寒山寺 夜半鐘声到客船 月落ち烏啼いて霜天に満つ 江楓漁火愁眠に対す 姑蘇城外(こそじょうがい)の寒山寺(かんざんじ) 夜半の鐘声客船(かくせん)に到る 金山窯の作品も1点披露。 水指:銘「静夜」 高さ 17.2cm x 口径 11.5cm 外径 15.8cm (共蓋込み) 古信楽窖窯土/焼締 焼成 '06/11/23 静夜思 李白 (盛唐) 牀前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷 牀前(しょうぜん)に月光を看(み)る 疑(うたが)うらくは是(こ)れ地上の霜かと 頭(こうべ)を挙(あ)げて山月を望み 頭を低(た)れて故郷を思う
by takodenkama
| 2006-11-23 00:42
| 作陶日記
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