蛸田窯・作陶日記
2020-03-29T13:52:06+09:00
takodenkama
インテリアデザイナーの作陶日記です。
Excite Blog
蘇生
http://takoden2.exblog.jp/28913686/
2020-03-23T13:08:00+09:00
2020-03-29T13:52:06+09:00
2020-03-29T13:52:06+09:00
takodenkama
作陶日記
陶芸再開に立ちはだかった要因は他にもあり、燃料のハイカロ炭の生産中止、LPGの取扱いの変更などなど、個性的な蛸田窯にとってはフィジカル面での大きな問題の積み重なりでその解決に試行錯誤する日々が続いた。
以前から取引のあった和歌山の姥目樫備長炭の業者から高価な炭を購入したり、新たなLPG取扱業者に依頼したりと準備は整ったので、蛸田窯の再開に踏み切った。
ガス焼成で素焼きはストック出来ていたので先づはテスト焼成を行なったので少し披露する。
高価な姥目樫の備長炭4kgを奮発して、黒楽茶盌、天目盞、茶入、文房、ビアジョッキなど眼いっぱい放り込んで焼成。1250度で引出し、1300度オーバーまで引っ張って終了。
本日の成果
茶盌 : 銘「郷夢」きょうむ 高さ 90mm x 口径 115mm x 高台径 49mm 蛸田黒No.2/No.3 萩土 焼成 Mar/23/2020
春興 武 元衡楊柳陰陰細雨晴 残花落盡見流鶯春風一夜吹郷夢 亦逐春風到洛城
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仕覆・第二弾
http://takoden2.exblog.jp/27712898/
2018-12-15T11:03:00+09:00
2018-12-15T11:12:11+09:00
2018-12-15T11:12:11+09:00
takodenkama
未分類
生地が厚くて馴染ませるのにかなり苦労、仕覆はほぼ手中に収めることができた。
中支えも前回の分は出来たが、新しいものは旅茶盌で入れ子になっており、さらに茶入まで入っている故、不要。 旅茶盌 :「相生)(入れ子)茶入 :「 野点」2011/4/16]]>
茶入「大海」と「茄子」
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2018-11-30T22:34:00+09:00
2018-12-06T15:50:59+09:00
2018-11-30T22:41:27+09:00
takodenkama
作陶日記
多分、先日、宇治の「朝日窯」にお邪魔して井戸茶盌を一点物にし、その後に隣の「福寿園」で抹茶を挽いたので、自家用の茶入を新しくしたいとの欲求に衝き動かされたのだろう・・・・・。
画像は上が鏡像、下が轆轤上の現物、この状態で常に作陶している。
茶入 :「樫原大海」2018/11/29
茶入 :「蛸田茄子」2018/11/30
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徳利の塗蓋
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2018-11-27T22:30:00+09:00
2018-11-28T10:37:00+09:00
2018-11-27T22:33:29+09:00
takodenkama
作陶日記
両徳利ともに焼成以来とても気に入っており日々の晩酌を共し、当に朋友的存在、心を込めて形や色、機能を満足させるべくデザインしてみた。
「時雨亭」の方は削り出し、「笑謝」はコルクの栓を雇い入れとした、共に素材は素麺の箱を分解したバルサ材だ。
初めての試みとしては削り出しよりも雇いざねの方が難度が高そうだったが、何の問題もなくワインのコルク栓で首尾は上々・・・・・・・。
仕上げの漆塗は経年変化を考慮して透明の塗立てとした、益々愛着が昂じ日々の酒量の増加を訝ること多少・・・。 「時雨亭」2014/11/13
「笑謝」2016/02/06
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刺子の仕覆
http://takoden2.exblog.jp/27685971/
2018-11-26T22:59:00+09:00
2018-11-28T10:46:51+09:00
2018-11-27T09:34:12+09:00
takodenkama
作陶日記
刺子で茶盌の仕覆
仕覆は以前から材料などは揃えていたが、中々手強そうでその製作は先送りにしていたので、十年越しの実行となった。
色々と試行錯誤のすえに、藍染の生地に刺子をして仕覆に仕立ててみた。
締め緒と連(つが)り糸は伊藤組紐店の別注品、真綿も入れて本式の仕立とした。古代裂のストックも少しばかり手元にあるが、寂びた風情をと刺子で挑戦してみたが柄が大き過ぎて少し華やかになってしまった・・・・・・。
中に入っている茶盌は以前に製作した「碧巌」です。
藍染刺子:仕覆「碧巌」
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角茶入「來往」
http://takoden2.exblog.jp/27417013/
2018-07-18T08:32:00+09:00
2018-07-19T09:05:44+09:00
2018-07-18T08:32:56+09:00
takodenkama
作陶日記
これは刳抜ではなく板寄せで挑戦した、焼き色が少し浅めだがゴツゴツしていて面妖!
蓋も素麺の箱を分解して作ってみた、漆も厚く仕上げてそれなりの雰囲気を狙っている。
そのうちに、仕覆も簡単そうなので是非自分で縫ってみたいと思うが作法どうりに扱えるか少し疑問だ………。
本日の成果
茶入:銘「來往」らいおう 高さ65mm x 口径20mm x 幅 56mm x 奥行 56mm 古信楽窖窯土 焼成 July 10 2018
孟城坳 裴迪
結廬古城下時登古城上古城非疇昔今人自來往
いおりをむすぶ こじょうのもとときにのぼる こじょうのうえ こじょう ちゅうせきにあらず こんじん おのずかららいおうす
疇昔 … 昨日という意味もあるが、ここでは過日。昔。
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祇園会前祭山鉾巡行
http://takoden2.exblog.jp/27415509/
2018-07-17T10:24:00+09:00
2018-07-19T07:32:35+09:00
2018-07-17T10:24:20+09:00
takodenkama
作陶日記
20年ほど前には両替町の角に事務所があって、この時期いつも見物していたので今はもう見ることは無い。その後、高山に単身赴任していたので、高山祭も授業の関係で、春、秋ともよく見せて頂いた。
私は大津の生まれなので、小学生の頃から大津祭に親しんでいてこれらの三つの祭り特有の囃子の違いや調子についてもとても興味深く蘊蓄をもっている。いづれも大好きでノスタルジックな気分を呼び起こさせる。
さて、2点披露していなかったのでUPしておく
本日の成果 茶碗:銘「風日」ふうじつ 高さ 60mm x 口径 136x142mm x高台径 45mm 蛸田青秞 信楽土 焼成 July 10 2018擬古 李白
今日風日好 明日恐不如
春風笑於人 何乃愁自居
吹簫舞彩鳳 酌醴鱠神魚
千金買一醉 取楽不求餘
達士遺天地 東門有ニ疏
愚夫同瓦石 有才知卷舒
無事坐悲苦 塊然涸轍魚
古のうたに擬(なぞら)えて今日(こんにち)風日(ふうじつ)好ろし 明日(みょうにち)は恐らく妙(し)かざらん 春風(しゅんぷう)は人に向かって笑う 何(なん)ぞ乃(すなわ)ち愁(うれ)いて自(み)ずから居(い)るやと 簫(ふえ)を吹いて彩(あや)ある鳳(おおとり)を舞わしめ 醴(あまざけ)を酌みて神(たえ)なる魚を鱠(なます)とせん 千金をもて一醉(いっすい)を買い 楽しみを取(もと)めて余(あと)を求めず 達(すぐ)れし士(ひと)の天地を遺(す)てたるためしは 東門にニ疏(そ)あり 愚かなる夫(おのこ)は瓦と石に同(ひと)しく 才有るもののみ卷舒(けんじょ)を知る 坐(い)ながらに悲しみ苦しみて 塊然(かいぜん)として涸(か)れたる轍(わだち)の魚のごときを事とする無からん
茶碗:銘「清晨」せいしん 高さ 54mm x 口径 148mm x 高台径 45mm 青磁秞 いど土 焼成 July 10 2018
題破山寺後禅院 (常建) 清晨入古寺 初日照高林 竹逕通幽處 禪房花木深 山光悦鳥性 潭影空人心 萬籟此都寂 但餘鐘磬音
破山寺の後の禅院に題(しる)す 清き晨(あした)に古き寺に入れば 初(ほの)かなる日は高き林を照らす
竹のしたの逕(みち)は幽(ふかき)処に通じ
禪房(ぜんぼう)には花木(かぼく)の深し
山の光は鳥の性(せい)を悦ばしめ
潭(ふち)の影(ひかり)は人の心を空しくす
萬籟(ばんらい)は此(ここ)に都(すべて)寂(ひそ)まり
但(た)だ鐘磬(しようけい)の音を餘すのみ
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匣、函、筥、筐、笥、箱
http://takoden2.exblog.jp/27412167/
2018-07-15T10:03:00+09:00
2018-07-19T07:54:44+09:00
2018-07-15T10:03:36+09:00
takodenkama
作陶日記
匣、函、筥、筐、笥、箱を漢和辞典で調べてみたが詳らかには解らない、はこ構え、うけはこ等あるが広辞苑、古語辞典、新字源を駆使しても望んでいる回答には程遠い結果で一字一字の成り立ちや、会意の解明には至らず一寸残念な気がする。
気を取り直して「新唐詩選続編」を紐解くと韓愈の「出門」なる詩にに出会うことができた。その中から未夷(みい)、幽獨(ゆうどく)、参差(しんし)此の三語を新匣シリーズの命名として登庸することとした。
本日の成果
「参差」 「幽獨」 「未夷」
陶匣:銘「参差」しんし 高さ 63mm x 幅 57mm x 奥行き 57mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018
陶匣:銘「幽獨」ゆうどく 高さ 65mm x 幅 55mm x 奥行き 55mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018
陶匣:銘「未夷」みい 高さ 65mm x 幅 60mm x 奥行き 60mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018
出門 韓愈長安百萬家,出門無所之豈敢尚幽獨,與世實參差古人雖已死,書上有其辭開卷讀且想,千載若相期出門各有道,我道方未夷且於此中息,天命不吾欺
長安には百萬の家あれど、われ門を出でて之(ゆ)く所無し豈に敢えて幽(しず)かなる獨(ひと)りいを尚(この)まんや、世と實に參差(しんし)なればなり古人已に死すと雖(いえど)も、書(ふみ)の上に其の辭(ことば)有り巻を開きて讀み且つ想えば、千載のもと相い期するが若(ごと)し門を出でては各々道有れど、我が道は方(いま)や未だ夷(たいら)かならず
且く此の中(うち)に於いて息(いこ)わん、天命は我を欺(あざむ)かじ参差(しんし) 世の中の常識と私(韓愈)の考えとが食い違っている。
幽獨(ゆうどく) 逃避的な独居は好む所ではない。未夷(みい) 歩む人が少なく、未だ不安定な道である。
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梅雨明け
http://takoden2.exblog.jp/27410945/
2018-07-14T14:49:00+09:00
2018-07-19T08:00:41+09:00
2018-07-14T14:49:47+09:00
takodenkama
作陶日記
梅雨は明けたようだ、列島各地では大雨による未曾有の甚大な被害が報告され心穏やかならずの日々が続いている。京都では鉾建てや、曳き初めの話題が飛び交い、祇園囃子を習う子供たちの様子が聴こえてくる、愈々あの季節だそう「夏日」だ、陶芸を始めた頃には此の季節、セレン赤に魅せられていろいろと挑戦を繰り返していた・・・・。
前回の個展以来、懸案の建盞の焼成に挑戦し続けている。用土を調整し、釉薬を調合し焼成を工夫して結果を求めている、燃料が代わったので窯の様子も少し変更してみたいのだが、此の暑さにめげて未だ果たせていない、残念!
本日の成果
茶碗:「好雨」こうう 高さ 53mm x 口径 148mm x 高台径 43mm カリ長石釉 井戸土 焼成 July 10 2018
春夜喜雨 杜甫
好雨知時節、当春乃発生
随風潜入夜、潤物細無声
野径雲倶黒、江船火独明
暁看紅湿処、花重錦官城
好い雨は時節を知り、春に当たって発生す
風に随い夜に潜入し、物を潤して細く声なし
野の径は雲とともに黒く、江船の火は独り明かし
暁に看る紅の湿るところ、花は重し錦官城
成都は春になるといつも夜に静かな雨が降る。
雨に潤されて木は緑になり花が開く。
夜の雨は暗いが朝になると日が 差して紅の花はしっとりと輝く。
つぼみはだんだん重くなって花開くのである。
まさしく錦のような街となる。
茶碗:「涕泗」ていし 高さ 45mm x 口径 148mm x 高台径 45mm 天竜寺青磁釉 井戸土 焼成 July 10 2018
「登岳陽楼」 杜甫
昔聞洞庭水 今上岳陽楼
呉楚東南拆 乾坤日夜浮
親朋無一字 老病有孤舟
戎馬関山北 凭軒涕泗流
昔聞く洞庭の水、今上る岳陽楼
呉楚は東南に拆(さ)け、乾坤は日夜浮ぶ
親朋は一字もなく、老病にして孤舟のみ有り
戎馬は関山の北、軒にもたれれば涕泗流る
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試行錯誤
http://takoden2.exblog.jp/27408357/
2018-07-12T21:55:00+09:00
2018-07-12T22:42:01+09:00
2018-07-12T21:55:38+09:00
takodenkama
作陶日記
以前ならば、とても容易な行為そのものが、加齢の故もあって、とても困難になり屢々、自己嫌悪に苛まれ、のたうち回り、嘔吐している・・・惨めだ!!!
めげずに、本日の成果。
茶碗:銘「長短」ちょうたん 高さ 50mm x 口径 150mm x 高台径 45mm 蛸田黒(消し)楽土 焼成 July/10/2018
「食後」 白居易
食罷一覺睡 起來兩甌茶
舉頭看日影 已復西南斜
樂人惜日促 憂人厭年賒
無憂無樂者 長短任生涯
食(めし)罷(おわ)りて一覺(たび)の睡(ねむ)り
起(お)き来(き)たりて兩甌(ふたはち)の茶(ちゃ)
頭(あたま)を挙(あ)げて日の影(かげ)を看(み)るに
既(すで)に復(また)西南(せいなん)に斜(かたむ)けり
楽(たの)しき人(ひと)は日(ひ)の促(あわただし)きを惜(お)しみ
憂(うれ)うる人(ひと)は年の賒(なが)きを厭(いと)う
憂(うれ)いも無(な)く楽(たの)しみも無(な)き者(もの)は
長(なが)きも短(みじ)きも生涯(しょうがい)に任(まか)す
茶碗:銘「卑濕」ひしつ 高さ 60mm x 口径 150mm x 高台径 48mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July/11/2018八月十五日夜、禁中獨直、對月憶元九 白居易銀 臺 金 闕 夕 沈 沈 獨 宿 相 思 在 翰 林 三 五 夜 中 新 月 色 二 千 里 外 故 人 心 渚 宮 東 面 煙 波 冷 浴 殿 西 頭 鐘 漏 深 猶 恐 清 光 不 同 見 江 陵 卑 濕 足 秋 陰 ぎんだいきんけつゆうべちん ちん どくしゅくそうしかんりんにあり さんご やちゅう しんげつのいろ にせんりがい こじんのこころ しょきゅうのひがしのへに えんばひややかに よくでんのにしのへに しょうろはふかし なほおそるせいこうを おなじくはみざるを こうりょうはひしつにして しゅういんおおし
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初窯出し
http://takoden2.exblog.jp/25669013/
2017-04-04T13:17:00+09:00
2017-04-04T13:22:14+09:00
2017-04-04T13:17:58+09:00
takodenkama
作陶日記
窯のリニューアルも出来たのでいざ焼成と思ったが、昨年メーカーがハイカロ炭の製造を止めたので、
代替えの燃料を模索中だ、なかなか適当なものが見つからず試行錯誤の途中、失敗ばかりで思いあぐねて
僅かばかりのストックのハイカロ炭を使って焼成してみた。
窯の材料も近くの陶芸材料店に頼んだら、従来のセラミックボードからイソウールに代わって納品されたので
こちらもテスト焼成が必要となった。
焼成は下段の匣に井戸/焼締・カリ長石、上段には蛸田黒を配して1250℃を目標に点火、さすがに扱いなれた
ハイカロ炭は快調に昇温して問題なく焼成出来た。2点とも3度目の焼成で前の2回は普通の炭で焼成した為
1200℃程度しか温度が上がらず生焼けの状態だったのでこれですっきりとした。
蛸田黒は1250℃抽出し、井戸は焼き閉めの後、カリ長石釉、これらは遅まきながら本年の初窯出しとなった。
本日の成果。
茶碗:銘「真人」しんじん 高さ 90mm x 口径 120mm x 高台径 50mm 蛸田黒釉 土岐艾土 焼成 04/Apr/2017
「真人なる者は、水に入って濡れず、火に入って爇けず、雲気を陵ぎ、天地とともに長久なり」「真人」:万物の主宰者、造物主(道教) 茶碗:銘「三才」さんさい 高さ 68mm x 口径 148mm x 高台径 46mm カリ長石釉 釜土赤土 焼成 04/Apr/2017
易之爲書也 廣大悉備 有天道焉 有人道焉 有地道焉易の書たるや 広大にして 悉く備わる 天道有り焉 地道有り焉 人道有り焉「三才」:万物を天と地と人の三つの領域に分けること。
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再起動
http://takoden2.exblog.jp/25488015/
2017-03-02T15:55:00+09:00
2017-03-05T16:01:34+09:00
2017-03-02T15:55:26+09:00
takodenkama
未分類
弥生になった・・・冬眠を永く続け過ぎたようだ、雨水も過ぎて季節は啓蟄。
懶惰な生活に区切りを付け、再起動するべく老躯に鞭打って素焼きに取り掛かった。
今年の初め頃から少しずつ茶盌は捻っていたので20点程ストックがあったので
1年振りに蛸田工場に火入れしてみた、LPGも古い残鐸を絞りきっての焼成と成った、
それでも650度まで上がったので、ちょっと軽めだが火を止めた。
急いで蛸田窯をリニューアルしなければ・・・・・・・本番の焼成が楽しみだ。
本日の成果。
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洛西秋色
http://takoden2.exblog.jp/24937370/
2016-11-17T11:14:00+09:00
2016-11-20T08:58:16+09:00
2016-11-17T11:14:41+09:00
takodenkama
作陶日記
今年は春の ”第4回兀兀展” を終え 追加注文 や 配送 を済ませた頃から急速に作陶意欲が削がれだし、日々、酒浸りの懶惰な生活をおくっている。
茶碗を10点ほど捻ってみたものの素焼きすら手に着かずこのまま越年することになるのか・・・・・???。
先日も明日香に出掛けたり、また今日は紅葉狩りに近くの寺まで散策して鋭気を養ってみようと試みている例年になく紅葉が綺麗との巷の噂を信じて、凛厳として清閑な雰囲気を漂わせている菩提寺”花の寺”を訪れた。
期待に違わず、愁色に閉じ込められたかのような、杪莫としておおらかで朽ち果てそうな佇まいの古刹にも三々五々人の気配があり紅葉も美しく色着きとても満ち足りた気分に浸ることができた。
まずは窯の修復から着手しなければと・・・・・・・・・・・・。
風情の愈や増す ”花の寺” 大原野/勝持寺 (photo by gotsugotsu)
酔中對紅葉 白居易
臨風杪秋樹 風に臨む杪秋の樹
対酒長年人 酒に対す 長年の人
酔貌如霜葉 酔貌は 霜葉の如し
雖紅不是春 紅なりと雖も 是れ春ならず
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明日香、キトラ、石舞台
http://takoden2.exblog.jp/24708471/
2016-10-09T13:07:00+09:00
2016-10-14T08:55:59+09:00
2016-10-09T13:06:52+09:00
takodenkama
作陶日記
キトラ古墳で最も重要な壁画として位置づけされる天井部に描かれた星座にまつわるロマンにとても惹かれるものがあり、是非、ひと目見ておきたいとの衝動に駆られ事前申込を済ませ勇躍出掛けた。
此の天文図は日本の学者の考証により何時、何処で観測された星座といった推定がなされており大いに学究的な興味を抱かされトキメキを秘めている。
奈良は前回、正倉院展に出かけて以来だ、それに私にとってとても意外だが明日香方面は初めてなので、まず行きたかったのが石舞台古墳、伝説の蘇我馬子墓所ともいわれている、とてもスケールの大きな石組み、墓所としてはその広大な石室に圧倒される。
奈良には小中学生の頃より屢々出掛けているのに何故ここまで来ていなかったのかとても残念に思った。此の石組によるダイナミックな造型を目の当たりにすることは、若い頃の私には必ずや何かを与えてくれたであろうと思う・・・・・。
奈良といえば「興福寺」詣では外せない、6年前にリニューアルされた「国宝館」に翌日、朝一番に出掛け国宝の八部衆、五部浄像や阿修羅像にも久々に逢うことができた。
以前とは随分異なった立派な展示室となっており此の寺院の人気の程がよく解る、この日は五重塔が特別公開されており人の列が出来ていたが国宝館はヒッソリとしており静かにあまたの仏像と対峙することができとても充実した時を過ごすことができた。
その後はのんびりと地道を走り宇治・槙島のbrio ristoranteで美味しいランチをいただき帰って来た。
石舞台古墳 Photo by GOTSUGOTSU
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梅雨
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2016-06-17T09:26:00+09:00
2016-07-17T10:45:35+09:00
2016-06-17T09:26:07+09:00
takodenkama
作陶日記
販売を目的として作陶しているわけではないが、手許に残っているものの中にその種の
良品が殆ど無く、ほぼ出払っている事実に愕然とした・・・・・・・。
個展はこれが最後になるだろうと内心決めていたので、なんだか心残りが・・・・・。
遠路お運びいただいているにもかかわらず、人の心を斟酌できずに十数回も個展を開いて
いたとは・・・、とても慚愧の念に耐え難い所作だった、その事に今日気づくとは・・・。
これでまた新たに作陶できる命題が得られた訳で、梅雨時の作陶意欲に結びつけようと
している今日この頃。
新作を一点披露。
茶碗 :銘「驟雨」しゅうう 高さ 55mm x 口径 150mm x 高台径 45mm 天龍寺青磁釉 釜戸赤土 焼成 Jun/05/2016
五言律詩
封雨書懐走邀許圭簿 雨に対して懐を書し走らせて許主簿を邀(む)かう
東嶽雲峰起 東嶽(とうがく)雲峰(うんほう)起(おき)る
溶溶滿太虛 溶溶(ようよう)として太虛(たいきょ)に滿(み)つ
震雷翻幕燕 震雷(しんらい)に幕燕(まくえん)翻(ひるがえ)り
驟雨落河魚 驟雨(しゅうう)に河魚(かわうお)落(お)つ
座對賢人酒 座(ざ)に對(たい)す賢人(けんじん)の酒(さけ)
門聽長者車 門(もん)に聽(き)かんとす長者(ちょうじゃ)の車(しゃ)
相邀愧泥濘 相(あい)邀(むか)うる泥濘(でいねい)を愧(はず)
騎馬到階除 馬(うま)に騎(またが)って階除(かいじょ)に到(いた)る
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