蛸田窯・作陶日記

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2009年 12月 02日

井戸茶碗

水曜日(晴)16℃

昨日に引き続き今日も窯に火入れした。 個展まで二週間余りなので結構気が急いている。

井戸型の茶碗は昨年、頑張って作ったが中々ぴったりと来るものが出来なかった。

以前、茶道具を扱っている友人に、本物の井戸を見せていただいたことがあったが、中々そうは作れない。
土の雰囲気が全然違ってしまっているからだろう。

春には河村氏からも古い物を一点参考に見せていただいたが、轆轤のスピードが全く付いて行けないほど早いようだ。
それに二点ともとても薄作りだった、たぶん蹴轆轤で挽いていると思う。

仕方ないので(内心は蹴轆轤を手に入れたいのだが、設置場所もないので・・・)、艾土を天目茶碗風に挽いて、
得意の青磁釉薬を1400℃まで引っ張って、窯変禾目を焼いてみた。
初めての試みで結果は見えて無かったが、手取りも軽く面妖な、それなりに雰囲気のある茶碗が出来た。

本日の成果

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茶碗:銘「夢雨」 高さ 85mm x 口径 146mm x 高台径 42mm 緑白流紋アイボリー窯変釉 土岐艾土 焼成 '09/12/02

見込
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高台
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重過聖女祠       李商隠
白石嚴扉碧蘚滋
上清淪謫得歸遲

一春夢雨常飄瓦
盡日靈風不満旗
萼緑華來無定所

杜蘭香去未移時
玉郎會此通仙籍

憶向天階問紫芝


白石のがんぴ 碧蘚しげし       
上清よりりんたくせられて歸るを得る遲し
一春 夢雨 常に瓦にひるがえり    
盡日 靈風 旗に満たず        
がくりょくかの 來る定所無く     
杜蘭香 去りて 未だ時を移さず    
玉郎 かならず此に仙籍を通ぜん    
憶う 天階に向って紫芝を問いしことを 

*夢雨(ぼうう) 夢にちぎった神女が朝には雲となり夜には雨となった故事のこと。 李商隠「重ねて聖女の祠を過ぎる」 

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by takodenkama | 2009-12-02 00:05 | 作陶日記 | Trackback | Comments(0)
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