2010年 04月 19日
随分素焼きの備蓄が出来ている。 今日は晴れの日が二日続いたので、懸案の水指と茶入れの焼成を試みた。 2回目の焼成となった茶入れは、置いた場所があまり良くなくて器の表面が溶けすぎて景色が悪くなってしまった。やはり匣に入れて焼成するべきだった。写真に写っている象牙の蓋は「朝宮」のものを借りて置いてみた。微妙だが少し合っていない。 水指は匣に入れ、蓋をせずに焼成した物で、こちらは久々に狙い通りの仕上がりとなった。 素地の部分、薄く釉薬の掛かった部分、降灰の溶融した部分と見所も多彩で、天井からの雫も適当な位置に落下して格好の景色を添えてくれた。 見込みには薄く土灰釉を施釉してあるが、雫が4ヶ所落下して景色添えとなっている。 この水指に明代の末の自由人"憑夢龍"が著した「智嚢」を拝借して命名しておく。 口縁部は扁平に強く変形しているので、塗り蓋は誂えになりそうだ、生漆で蠟色のものにしたいと考えている。 本日の成果。 ![]() 茶入:銘「 」高さ 85mm x 口径 29mm x 底径 30mm 外径55mm 肩径 45mm 甑8mm 138g 焼締 古信楽土 焼成 '10/4/19 ![]() 水指:銘「智嚢」高さ 162mm x 口径 128x142mm x 底径 116mm 最大外径146mm 816g 焼締 赤土/古信楽土 焼成 '10/4/19 裏面はこんな感じです。 ![]() 増井経夫「中国的自由人の系譜」朝日選書163
by takodenkama
| 2010-04-19 23:37
| 作陶日記
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