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蛸田窯・作陶日記

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2010年 07月 18日

梅雨は明けた。

梅雨は明けた、昨日素焼き今日本焼き。

随分素焼きのストックが出来ているので、今日は朝早くから新しい釉薬を2種調合して本焼きに取り組んだ。松葉灰に加里長石と土灰を加えた物と、鬼板に松葉灰と平津長石を加えたものの2点だ。共にストックが無くなってしまっていた蛸田窯の定番の釉薬、前者は還元焼成、後者は1150℃で引き出す瀬戸黒。
器は、深めの井戸茶碗1点と、愚意呑3点テストしてみた。

井戸本来の釉薬が未だに作れて無いので模索の途中だ、それなりに発色して希望に添った焼成結果を得ることができた。

本日の成果
梅雨は明けた。_e0048046_2371939.jpg

茶碗:銘「垂柳」高さ 80mm x 口径 135mm x 高台径 46mm 松葉灰釉 土岐艾土 焼成 7/18/ 2010

清平学  李煜

雨晴煙晩   
緑水新池満  
雙燕飛來垂柳院
小閣畫簾高捲 


黄昏獨倚朱欄 
西南新月眉彎 
砌下落花風起 
羅衣特地春寒 


雨晴れて煙(もや)の晩ゆく             
緑水に新池満つ                  
双燕 飛来す 垂柳の院(にわ)             
小閣に画簾高く捲く                


黄昏に独り朱欄に倚れば              
西南に新月(みかずき)の眉のごとく彎(そ)れる    
砌の下(もと)落(ち)りゆく花に風の起こりて     
羅(うすぎぬ)の衣には特地(ことさら)に春の寒し   



*院      建物にかこまれた奥庭。      
*砌(みぎり)  石畳または石段。         
*特地     ことさらに、特別に、わざわざの意。
 

梅雨は明けた。_e0048046_2374256.jpg

愚意呑:銘「」高さ 56mm x 口径 85mm x 高台径 42mm 鬼板/松葉灰釉 土岐艾土 焼成 7/18/ 2010


梅雨は明けた。_e0048046_238228.jpg

愚意呑:銘「」高さ 58mm x 口径 88mm x 高台径 40mm 鬼板/松葉灰釉 土岐艾土 焼成 7/18/ 2010


梅雨は明けた。_e0048046_2383249.jpg

愚意呑:銘「」高さ 55mm x 口径 88mm x 高台径 42mm 松葉灰釉 土岐艾土 焼成 7/18/ 2010


by takodenkama | 2010-07-18 23:20 | 作陶日記


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