蛸田窯・作陶日記

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2005年 10月 07日

女媧と祝融

金曜日(曇り一時雨)25℃
 以前に「女媧」の銘々をした茶碗があったが今はリストから外してある、百碗展の時の「極」と同じくセレン釉を掛けた物だった、口縁部の釉の流れが気に入らず、再挑戦の課題になっている。 
 昨日焼成した金華墨瑠璃釉の茶碗は二度の焼成でかなり高温だった為に、今までに無い引き締まった艶やかな黒い茶碗になった。肝心の青色と肌色の窯変は少なくなったが、とても良い出来だ。これに「女媧」の銘を与えたいと思う。
 ”道教徒はいう、「無始」の始めにおいて、「心」と「物」が決死の闘争をした。ついに大日輪皇帝は闇と地の邪神「祝融」に打ち勝った。その巨人は死苦のあまり頭を天涯に打ち付け、硬玉の青天を粉砕した。星はその場所を失い、月は夜の寂寞たる天空をあてもなくさまようた。失望のあまり黄帝は、遠く広く天の修理者を求めた。探し求めたかいはあって東方の海から「女媧」という女皇、角をいただき龍尾をそなえ、火の甲冑をまとって燦然たる姿で現れた。その神は不思議な大釜に五色の虹を焼き出し、支那の天を立て直した。・・・・・” これは岡倉天心の「茶の本」の中の一番気に入っている一節だ、「女媧と祝融」もっとこの逸話について知りたいと思う。
 他の一点は、少し重いが「領壁詩(りょうへきのうた)」から、「領壁」と命名しておく。


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茶碗: 銘「女媧」 高さ 9.0cm x 口径 11.4cm x 高台径 5.5cm  黒土   金華墨瑠璃釉    
     焼成 '05/10/06


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茶碗: 銘「領壁」    高さ 7.0cm x 口径 10.5cm x 高台径 4.8cm 黄の瀬原土・赤土  
      白化粧  松灰釉    焼成 '05/10/06
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by takodenkama | 2005-10-07 23:10 | Trackback | Comments(3)
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Commented by nihao-keikoo at 2005-10-08 01:26
takodenさま
洗練された文章にこの作品。畏れ多くてとてもコメントなんてできやしない,と思いつつも,金華墨瑠璃釉のあまりの美しさに引き込まれ,コメントしたくなりました。静かで奥深い趣きを感じます。実際に拝見したらきっと釘付けになるでしょう。 
Commented at 2005-10-08 07:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nihao-keikoo at 2005-10-08 10:54
takodenさま
この「女媧」をもう一度よく見てみました。訂正です。決して静かではありませんね。めらめらと湧き上がってくるものを感じますね。掛けてあるのは金華墨瑠璃釉だけですか?


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