蛸田窯・作陶日記

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2018年 07月 15日

匣、函、筥、筐、笥、箱

今回始めて焼成した角匣シリーズの銘々のヒントとして漢字の成り立ちを調べてみた。


匣、函、筥、筐、笥、箱を漢和辞典で調べてみたが詳らかには解らない、はこ構え、

うけはこ等あるが広辞苑、古語辞典、新字源を駆使しても望んでいる回答には程遠い

結果で一字一字の成り立ちや、会意の解明には至らず一寸残念な気がする。


気を取り直して「新唐詩選続編」を紐解くと韓愈の「出門」なる詩にに出会うことが

できた。その中から未夷(みい)、幽(ゆうどく)、参差(しんし)此の三語を新

匣シリーズの命名として登庸することとした。


本日の成果


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参差」      」      未夷
陶匣:銘「参差」しんし  高さ 63mm x 幅 57mm x 奥行き 57mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018
陶匣:銘「」ゆうどく 高さ 65mm x 幅 55mm x 奥行き 55mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018
陶匣:銘「未夷」みい   高さ 65mm x 幅 60mm x 奥行き 60mm 焼締 古信楽穴窯土 焼成 July 11 2018



出門       韓愈

長安百萬家,出門無所之

豈敢尚幽獨,與世實參差

古人雖已死,書上有其辭

開卷讀且想,千載若相期

出門各有道,我道方未夷

且於此中息,天命不吾欺


長安には百萬の家あれど、われ門を出でて之(ゆ)く所無し

豈に敢えて幽(しず)かなる獨(ひと)りいを尚(この)まんや、

世と實に參差(しんし)なればなり

古人已に死すと雖(いえど)も、書(ふみ)の上に其の辭(ことば)有り

巻を開きて讀み且つ想えば、千載のもと相い期するが若(ごと)し

門を出でては各々道有れど、我が道は方(いま)や未だ夷(たいら)かならず

且く此の中(うち)に於いて息(いこ)わん、天命は我を欺(あざむ)かじ

参差(しんし)  世の中の常識と私(韓愈)の考えとが食い違っている。

(ゆうどく) 逃避的な独居は好む所ではない。

未夷(みい)   歩む人が少なく、未だ不安定な道である。



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by takodenkama | 2018-07-15 10:03 | 作陶日記


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