蛸田窯・作陶日記

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2006年 10月 19日

大貫入釉の茶碗

木曜日(晴)25℃

前回の焼成はは10月5日、ほぼ半月振りの焼成になる。

相変わらず茶碗の焼成を試みた。
大貫入釉、マンガン釉/白萩釉 重ね掛け、それと伊賀土の焼締3点、合わせて5点、欲張り過ぎか・・・。

大貫入釉は春に焼いた、水指「鞦韆」(ふらここ)と同じ釉なのでほぼ色味も貫入も同じに上がった。
この茶碗には明代初期の詩人 "高青邱" の五言絶句から、先日の同窓会以来引きずっている憶い、琵琶湖のたもと三井寺の晩鐘をしのんで、「鐘鳴」と名付ける。

初挑戦のマンガン釉/白萩釉 重ね掛けは少し釉薬の摺りが足りなかったのかブクが出た。狙いは朝鮮唐津風なものだったがちょっとほど遠いか・・・・・。それなりに雰囲気は出来そうなので再挑戦!。

伊賀土の焼締は2度目の焼成だが、更に追加の焼成の必要を感じている。
今回は棚板を新しくしたこともあって、最初からあまり高温の焼成は危険なので、温度は1270℃に押さえて3時間半の焼成となったためだ。
ただ、この3点は先日来作っている窖窯土のものとは別のもので、先月初めに作っておいたものです。

昨日の成果
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茶碗 : 銘「青磁」口径11.6cm x 高さ 8.4cm x 高台径 5.6cm 大貫入釉/志野土 焼成10/18/06

題雲林小景    高青邱
帰人渡水少。  
空林掩煙舎。  
獨立望秋山。  
鐘鳴夕陽下。  

雲林の景勝に寄す    
帰人、湖水を渡ること少し
空林、煙舎を掩う    
獨立、秋山を望む    
鐘、鳴って 夕陽は下る 

 
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茶碗:銘「飄泊」 口径12.7cm x 高さ 9.1cm x 高台径 5.6cm マンガン釉/白萩釉/伊賀土 焼成10/18/06

金陵駅     文天祥(南宋)
草合離宮転夕暉
孤雲飄泊複何依
山河風景元無異
城郭人民半已非
満地蘆花和我老
旧家燕子傍誰飛
従今別却江南路
化作啼鵑帯血帰

草は離宮を合(かこ)み 夕暉転ず        
孤雲 飄泊して 複(ま)た何(いずこ)にか依らん
山河 風景 元(もと)異なること無きに     
城郭 人民 半ば已に非なり           
満地の蘆花は我と和(とも)に老い        
旧家の燕子は誰に傍(そ)うてか飛ばん      
今より別れ却(さ)る 江南の路         
化して啼鵑と作(な)り 血を帯びて帰らん    

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茶碗:銘「鋤禾」口径 12.8cm x 高さ 9.0cm x 高台径 6.1cm 焼締/伊賀土 焼成10/18/06

憫農     李紳(中唐)
 
鋤禾日当午
汗滴禾下土
誰知盤中餐
粒粒皆辛苦

  
禾(いね)を鋤(す)いて 日 午に当たり
汗は禾下(かか)の土に滴(したた)る  
誰か知らん 盤中の餐(さん)      
粒粒 皆 辛苦なるを          


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茶碗:銘「粒粒」 口径 12.0cm x 高さ 9.2cm x 高台径 5.2cm 焼締/伊賀土 焼成10/18/06
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茶碗:銘「辛苦」 口径 12.2cm x 高さ 9.2cm x 高台径 5.9cm 焼締/伊賀土 焼成10/18/06
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by takodenkama | 2006-10-19 13:48 | 作陶日記 | Trackback | Comments(3)
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Commented by nihao_keikoo at 2006-10-21 12:57
takodenさま
大貫入釉のお茶碗とてもきれい、ハッとする美しさです。光の当て方が効いていますね。
これも白熱灯ですか?やはり温かみのある明かりはやわらかさを出しますよね。今度試してみます。いつもありがとうございます。
Commented by takodenkama at 2006-10-21 20:14
nihao-keikooさま
ごめんなさい、これは太陽光です。  白色や水色、ガラス質のものは、正午の太陽光で撮っています。  真上からの光源です、この場合は、なおかつ背景がダークな雰囲気に成るよう明度差に留意しています。
茶碗の場合は、いつもデジカメの3倍ズームに設定して背景との距離感を誇張するように設定します。  それとピントが対象物の前面の中央に来るようカメラのアングルを選定する必要があります。
コメントは失礼かと思い削除しておきました。早々
Commented by nihao_keikoo at 2006-10-22 00:04 x
とっても明るくてはっきりしていると思ったら・・・。
デジカメも良いものをおもちなのですね。いつもうまいなと思って、これでも参考にさせていただいているつもりなのですが。^^);
下のお茶碗は白熱灯ですよね。

話は変わりますが、やっぱり自分の窯が欲しいです。釉薬の研究などもしたいし。いいですね、自由自在に思う存分楽しめますね。



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