2006年 11月 08日
今日、金山窯の焼成当番だった。 進まない気持ちを押して2時間遅刻して現場に付いた。 自宅からバス、JR、バスと乗り継ぐこと2時間 JUST、”信楽陶芸の森” に着いたのは11時15分。私の担当は2日目の午前9時から午後5時、まったく登校拒否、適応指導教室往き者んの気分だ。 じつは今日まで、金山窯のことをまったく書く気にならなかった。 搬入、窯入れは精力的にその道のプロのアシスタントとしてサブを懸命に努めた。それは、窯焚き初体験なので窯詰めの KNOW & HOW を体得しておきたかったからだ。 金山窯は急勾配、天井も低くしっかり立っていられない、結果、翌日は筋肉痛、腰痛に苛まれた。 だが時間的な制約もあって窯詰めの最終までは立ち会えなかった、予定外に時間がかかった。 いろいろといきさつがあって、見事に ”私の金山窯焼成” の意気込みを削ぐ出来事が頻発した。 私はもう昔のように若くないので、すべてを甘受する度量を持ち合わせている。 だが、この焼成に対する期待は、その日のうちに半減してしまった。 金山窯の右半分の焼成に応募された方は、実にいろいろで個性も豊、まったくの寄り合い、呉越同舟だった。 大人で素人は多分私だけなのでそのことが余計にプレッシャーになっていたことも事実だ、殆どの人が何らかの形で経験者、私だけ VIRGIN 、有り得ない!!!。 結果、今日までブログを書く気にならなかった。 焼成結果だけ事務的に記したい気持ちだった。 他のブログでの薪併用窯や、窖窯焼成結果の素晴らしい報告を知っているので、悲惨な、惨めな気持ちだった。 ずいぶん意気込んでいただけに意気消沈も甚だしい事だった。 今朝、そんな気持ちを曵きずって、デパートも開店していない時間帯だったが、それでも京都駅で ”伏見の辛口” 一升手に入れて、”御祝” と熨斗も付けてもらって信楽は金山窯へと向かった。 何が私を待ち受けていたか、有り得ないSURPRISE・・・・・!!!が。 今日の窯番は、先日窯詰めを手伝ったプロのD氏、左の焼成室は地元信楽のプロの方ばかりの陶耀会のK氏、それに素人の私。 そのD氏、開口一番「一番前の真ん中に壷入れておきましたよ・・・・・・・・・・・・。」 まさか、まさかだ。今回の窯詰めは場所によって値段設定が有り、分焔壁から後ろに向かって1.6mがAゾーン、次の1.6mがBゾーン、その後ろがCゾーン、Dゾーンとなっている。(私はBゾーンを申し込んでいた。) 分焔壁の前の燃焼室は、左の焼成室を受け持っておられ、今回のメインホストである地元信楽のプロ”陶耀会”のための、いわゆるお楽しみ実験場所となっており今回の一般応募窯詰め指定外ゾーンとなっている。 この件に関してブログ”窯創り” O氏のご配慮も合わせ頂いたようだ。 とても嬉しく思っています。 この金山窯は中世の復元窯のため、現代の焼成 KNOW & HOW には該当せず、窯の焚き方も、燃料の松も丸太、割り木、コア材などそのサイズ、形態に関しては試行錯誤の直中で、此れといった決定的方法論は未だ確立されていない。 そんな訳で今回の焼成には分焔壁の前、燃焼室火床には作品を入れないことになっていた。 丸太材による破壊などリスクは大きいが成功すれば景色としては最高のものが得られるのではないかと参加者全員が注目している場所なのだ。その内容はブログ”窯創り”に詳しい。 そんな重要な、最も注目を浴びるところに小型の拙作品が!!!。 此の事で、今回の焼成は、結果は二の次、すべての拘泥は霧散して今日一日夢中で丸太を窯に投入することが出来た。 ルン、ルン、ルン・・・・・・。 D氏とO氏に感謝・感謝、多謝・多謝。 昨日300℃、本日500℃まだ炙り段階。 今夕焚き口をレンガで絞って明日から本焼成に入る予定。ちなみに煙道も今回はレンガ積みで絞ってあった。 土曜日には焚き終わりそうなので、また信楽に出かけたい。 11月4日窯詰めの様子、窯詰めを待つ作品たち、中央左が拙作品。右半分は”陶耀会” 左手前カワラケの下が焚き口。 すでに詰め終わった右Cゾーンが見える双胴窯、右側手前分焔壁までがBゾーンとAゾーン。(見苦しい写真、失礼!) 本日の様子、中央小型の壷が拙作品。午前11時15分頃(315度) 携帯電話 F900iT で撮った写真。Normal. 午後の様子500℃前後、すでに口縁部から肩部にかけて降灰が積もり始め白くなっている、細工は流々、流々・・・・・。 携帯電話 F900iT で撮った写真。Zoom x2.FineMood.
by takodenkama
| 2006-11-08 23:33
| 作陶日記
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